「専業主婦(夫)のひきこもり」をご存知ですか?
「ひきこもり」と聞くと、
8050問題とか不登校を思い浮かべるかもしれませんね。
年配の方の中には、
ひきこもりは、決して若い男性だけの問題ではないのですが、
若い男性の問題と考えている人もまだまだ居たりします。
大事な事なのでもう一回書きますが、
ひきこもりは、決して若い男性だけの問題ではありません。
いつでも誰でもなり得る事です。
さて、
あまり話題にならないのですが、
「専業主婦(夫)のひきこもり」
というものがあります。
専業主婦(夫)のひきこもりとは、
病気や結婚・妊娠・出産・介護などを機に専業主婦(夫)になり、
何年も社会と距離を置く生活が続き、
子育てや介護などが落ち着いた後も
再び社会と関わる事をせず、
或いは、それが出来ない事情が発生した為に
再び社会と関わる事が出来なくなり
ひきこもりに発展したというケースです。
特に女性の場合、日本には
「女性=主婦」
「家事・育児・介護は女性の役割」
という考え方がまだまだ根強く残っていますよね。
それ故に
専業主婦があまり外に出なくても
この概念が壁となって
近所から不思議がられず
ひきこもりになったという事に気付いてもらえない
という事が起こりやすい状況です。
本人が抱えている孤独感や
この状況を打開する為の意見を家族に訴えても
「母親は育児に専念するべきだ」
「3歳までは母親がついていないと子供が可哀想だ」
「子育て中だから少しヒステリックになっているだけだろう」
「そんなの世の中の女性がやっているんどから甘えるな」
などと、意見を押し付けてしまったり
あまり深刻に受け止めずに放っておかれてしまう
という事はよく聞く話です。
また、
親や周りからその様な事を言われたり経験談を聞かされて
「結婚したらこんなものなんだろう」
「子育て中はこんなものなんだろう」
と思い込み、
自分が専業主婦のひきこもりになっている
という事に気付かず、
家族問題や夫婦問題・育児や不登校の相談などで来室されて初めて
自分がひきこもりになっていると気付き驚く人達
そして、その生活の中で色々あって心身のバランスを崩している人達もいます。
「専業主婦(夫)はラク」
という様な意見もまだまだ聞かれますが、
そうではない人の方が多いという事
自らの意思でそうなったわけではない人も沢山いる事
そして、専業主婦(夫)も一人一人色々な事情があり
心身のバランスを崩して
強い孤独感と苦しい思いを抱えながら
日々を耐えている人達がいるという事
そして、ここに書いた事は実際に起こっている事の一部なんだという事
それを知って頂けたらなと思います。
もし、この場に
「もしかして自分もそうなのかも?」
「社会から切り離されたこの感じが辛い」
と思っていて、おうちやさんと話してみようかな?
と気になっている方がいらっしゃるなら
遠慮なく気軽にお問い合わせ下さい。
いつでもお待ちしております。
それではお休みなさい。