最近、民間資格すら持たない無資格の自称カウンセラーさんによる危険なアドバイスをチラホラ見かけて非常にハラハラした気分です。

そうした人の言葉に振り回されない為に、せめてここにお越し下さった方々だけでも精神医学や心理学の正しい知識を身につけて、苦痛にならない範囲で実践して頂けたらと願うばかりです。

正しい情報を入手したら、そして効果があったら、他の人とも情報をシェアしてお互いに助け合って頂けたら嬉しいです。
「おうちやの雑談部屋」でも情報提供して行きますので、皆さんにも「おうちやの雑談部屋」をご活用頂ければ有り難いです。

という事で、今日は、私から皆さんはおすすめする本をご紹介します。
沢山あるので、直感でビビっと来た本をKindle(というアプリ)などで試し読みしてみて下さい。

では、早速見て行きましょう。



◯『ひきこもりの真実ー就労より自立より大切なこと』
林恭子著・ちくま新書・2021年12月10日

一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事の林恭子さんのご著書です。
林さんは、高校2年で不登校になってから30代まで引きこもりを経験された方で、ひきこもり女子会を主催されるなど、引きこもり当事者目線で様々な活動をされています。

引きこもっていると、自分や親、社会に対して怒りや憎しみ情けなさなど色んな感情が湧いてくるかと思います。
また、偏見や差別的な目線に傷付いたという人もいるのではないでしょうか?
この本は、引きこもっている人に安心感だけでなく「こんな人もいるんだ」、「自分だけじゃないんだ」、「他の人はどんな機関を利用しているのか」、「どう感じているのか」など気付きや情報をくれる一冊だと感じました。



◯『不安のしずめ方 人生に疲れきる前に読む心理学』
加藤諦三著・PHP研究所・2012年8月1日発行

◯『平気で他人を攻撃する人たち』
加藤諦三著・大和書房・2019年1月30日

◯『「自分の心」をしっかり守る方法 「くやしさ」「悩み」「モヤモヤ」が消えていく』
加藤諦三著・三笠書房・2019年6月10日

3冊共に早稲田大学名誉教授でハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員の加藤諦三先生のご著書です。
加藤先生は、半世紀近く「テレフォン人生相談」のパーソナリティもされています。

私が初めて拝読した加藤諦三先生の本は『うつ病は重症でも2週間で治る、もし…「つらい生き方」をやめる心理学』(三笠書房・2012年2月)でした。
2週間で治るものなのかと思い手を伸ばしたのですが、本を開いて直ぐに絶望した記憶があります。

「それが出来れば苦労しない…」
「もう、そう思えなくなったんだよ。昔はまだそう思えてたけど…」
と。

なので、『うつ病は重症でも2週間で治る、もし…』の方は、鬱・抑うつの波が落ち着いている時に読まれる事をお勧めします。



◯『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』
藤川徳美著・光文社・2017年7月19日

◯『うつ消しごはん タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心の体はみるみる軽くなる!』
藤川徳美著・方丈社・2018年11月5日

◯『医師や薬に頼らない!すべての不調は自分で治せる』
藤川徳美著・方丈社・2019年12月2日

ネット上の"引きこもりから抜け出す為に栄養に気を遣って低糖食を実践している"という書き込みは、私が引きこもりだった頃にもよく見かけたご意見です。
その中に「他にも押さえておくべき栄養素は?」という疑問も同じくらいよく見かけます。
糖を抜きすぎて低血糖を招いてしまうと却ってイライラしたり頭が痛くなったりと不調を招いてしまうので、勉強しながら安全に行ってほしいなと思います。
栄養面からアプローチしたい方には、藤川先生のご著書とブログをお勧めします。



◯『睡眠こそ最強の解決策である』
マシュー・ウォーカー著・桜田直美訳・SB Creative・2018年5月28日

マシュー・ウォーカー氏は、カリフォルニア大学バークレー校神経科学・心理学教授で睡眠学者です。

栄養と同じくらい大事な睡眠。睡眠の質、不眠、睡眠障害でお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
ウォーカー氏のこちらのご著書には、眠りとは何か、睡眠が重要な理由、夢を見る理由、どのくらい眠れば良いのか、睡眠の為にどの様な事が出来るかといった事が書かれています。
睡眠でお悩みの方は是非読んでみて下さい。



◯『発達障害「グレーゾーン」』
岡田尊司著・SB新書・2022年2月15日

パーソナリティ障害、発達障害の治療の最前線に立っておられる大阪府の岡田クリニック院長の岡田先生のご著書です。

発達障害グレーゾーンの生きづらさとその正体、そして対策についてとても細かく丁寧に解説して下さっている一冊です。
発達障害とグレーゾーンだけでなく、社会的コミュ障、愛着障害、疑似ADHDなどで疑問やお悩みを持っている方、「診断は受けていないけれど、もしかしたら自分は発達障害ではないか?」と思っている方にもお勧めします。



◯『今日から使える認知行動療法』
福井至・貝谷久宣監修・ナツメ社・2018年5月1日

臨床心理士で東京家政大学及び東京家政大学大学院教授の福井先生と医療法人和楽会理事長でパニック障害研究センター所長、京都府立医科大学客員教授の貝谷久宣先生監修のマンガです。

日本で唯一保険適用になっている心理療法である認知行動療法についてマンガで分かりやすく解説されています。それだけでなく、ワークブック付きなのがお勧めポイントです。
自分でやってみたいという方はワークブックを是非ご活用下さい。



どうでしたか?読んでみようと思う本がありましたか?
もし、他にもお勧めの本があったら教えてほしい、こんな本は無いか?などご質問がありましたらお問い合わせフォームまたは「おうちやの雑談部屋」からご連絡下さい。



それでは!

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