突然ですが、朝起きて親御さんが布団の上で亡くなっていたら…
あなたはどうしますか?
先ず何をすれば良いか、今すぐ思いつきますか?
「おうちやが嫌な事言うとるわ」
と思われるとは思いますが、私は経験しました。
人の死は突然訪れます。
ですから、いつか来るその日の為に知っておかないといけない事ではないでしょうか?
そして、
「親が死んだら何をどうすれば良いのか…」
そんな不安を抱えている引きこもりの人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今日は、ある日親が自宅で亡くなっていたらどうすれば良いかをここに書いておこうと思います。
不安は知る事で減らす事が出来るので、色んな知識や知恵を蓄えておきましょう。
と言う事で、早速見ていきます。
【先ずは、連絡をしましょう】
連絡先は下の所です。
・亡くなった親のかかりつけ医
・警察
救急車を呼びたくなるかもしれませんが、救急車は遺体を搬送する事は出来ないので、救急隊員は警察に連絡して帰って行きます。
なので、救急車は呼んでも意味ありません。
何故、救急隊員は警察を呼ぶのかと言いますと、決してあなたが何かしたと疑っているからではありません。
警察が事情聴取と現場検証を行い、そして場合によってはご遺体を警察が引き取り、警察医に検視などをしてもらい、「死亡検案書」を交付してもらう必要があるからです。
火葬、納骨はこの医師による「死亡診断書」か警察署で交付される「死亡検案書」と「死亡届」を市役所に出す事で行う事が出来ます。
因みに、「死亡診断書」、「死亡検案書」の左半分が「死亡届」なので、自分で用意する必要ケースはあまり無いようです。
事情聴取、現場検証、警察と聞くと少し怖い様な感じもしますが、警察官は怖い方々ではありませんし、きちんと話せば事件性が無いと分かって頂けるので心配しなくて大丈夫です。
ただ一つ、気をつけておきたい事は、例え、死亡しているのを発見した場所がお風呂やトイレだったとしても【決してご遺体に触ってはならない】という事です。
「服を着せてあげたい」、「このままの姿では可哀想だ」と思う気持ちは痛い程分かりますが、触れてしまうと、現場検証をする時に証拠隠滅を疑われてしまうので、絶対に触れないようにして下さい。
うっかり触れてしまうと、現場検証の時に色々疑われて大変ですし、ただでさえ親が亡くなってショックで頭が回らないのに警察から疑われて更に心が傷付く事になります。
警察に疑われてしまうと、分かってもらうのに本当に苦労するので…
警察ではなく、亡くなった親のかかりつけ医に連絡した場合は、医師が到着して死亡確認が終わると「死亡診断書」が交付されます。
この「死亡届」付きの「死亡診断書」もしくは「死亡検案書」を市役所に提出すると、「仮装許可証」が交付され、火葬の許可がおります。
そうすると、次に、【葬儀と火葬の手配】になります。
ここからは葬儀社の人に教えてもらって準備したり、葬儀社の人にお任せ出来る所はお任せして色々進めて行きます。
葬儀社のあてがない人は、医師が関わりのある葬儀社を案内してくれる事があるので聞いてみると教えてもらえるかもしれません。
だいたい、かかりつけ医や警察に聞くと教えてもらえるのですが、教えてもらえなかった時は、最寄りの葬儀社を調べて連絡してみて下さい。
死亡届を提出してからは、実はあまり記憶に残っていません。
葬儀の準備、葬儀、火葬、納骨、年祭と個人を偲ぶ隙間も無いほど本当にバタバタしました。
当時学生で、学校側の都合で延期出来ないテストや遺産を巡る争いに巻き込まれた事もあって色々大混乱でした。
それでも一つ一つ何とかしようととにかく必死でした。
遺産を巡るトラブル…あれは本当に嫌なものです。
人間の醜さや欲がはっきり可視化されて気分が悪くなりました。
いざ、自分の親が…となると頭が真っ白になるかと思いますが、ポイントは先に書いた通り
①先ずはかかりつけ医か警察に連絡、ご遺体には絶対に触らない!
②「死亡届」付きの「死亡診断書」か「死亡検案書」を市役所に提出
③葬儀社に連絡して手伝ってもらったり教えてもらう。お任せ出来る事はどんどんプロにお願いする。
この3つです。
葬儀社さんに連絡がつけば、後は何とかなります。
そこまでは何とか頑張って乗り切りましょう。
それでは!