ひきこもりさんの散歩の始め方 次のステップへの進み方

おうちやは、


相手の状態や環境を考慮して


可能と判断した場合


散歩をお勧めする事があります。



散歩に行くって考えると、どうですか?


…やはり、不安になりますよね。


人目が気になったり


人が怖いというのが無くなったとしても

何となく気が進まなかったり


外がどんな所だったか忘れてしまって

何となく不安だったり


外に出て受ける音や気配などの刺激は

家の中に居て壁越しに感じるものより

直接的で強く感じられるので疲れのにと思ったり


色々ありますよね。


多くのひきこもりの人にとって


外は怖い場所ですから


抵抗があったり不安になるのは


無理も無い事です。




何年も必要な時以外家から滅多に出なかった人が


いきなり外に出て散歩する


というのは、


体力的にも、身体的にも


とてもハードルが高い事です。


なので、


おうちやに散歩を勧められたからといって


明日から始めなければならないの⁉︎


と不安に思わないで下さい。



おうちやは、無理なのに


「やりなさい」


とは言いませんから安心して下さいね。


散歩を勧められたけれどそれがストレスになるなら


辞めましょう。



さて、その様に言うと、


勧めたのにやらなくて良いってどういう事?


と思う方もいるかもしれませんね。



おうちやに散歩を勧められたら


次の様に考えて下さい。




先ずは


「散歩する」というステップに進めた


この事実を丁寧に味わって下さい。



苦しい激しい葛藤の時期を乗り越えて


ここまで来れた事自体が本当に凄い事なんです。


ですから


「前よりは良くなっているらしいな。」

「そうか、散歩を勧められる程になったのか」

「ここまで来れて良かったじゃないか。」

「大変な中頑張っているんだな、自分。」


とご自身を目一杯労って頂きたいと思います。



そして散歩のステップに進むと


次の様な小さなステップがあります。


その小さなステップとは


⬜︎布団から出る

⬜︎洗面台へ行く

⬜︎顔を洗う

⬜︎お着替えスペースへ移動する

⬜︎着替える

⬜︎玄関へ移動する

⬜︎靴を履く

⬜︎ドアノブを掴む

(緊張するけれど少し勇気出してみて下さいね)

⬜︎ドアノブを回す

(大丈夫、ドアノブ回しただけでは怖い事起こりませんからね)

⬜︎ドアを少し開ける

⬜︎開いたドアから少し外を見る

(チラッとでも大丈夫、ちょこっと見てみて下さいね)

⬜︎一歩だけ外に出てみる

(緊張するよね…一歩出られただけでも大きな一歩!)

⬜︎家の周りを30秒だけ歩いてみる

(頑張った!)

⬜︎1分だけ家の周りを歩いてみる

(凄い!1分出られたら十分!)

⬜︎庭のすみっこの草抜きをしてみる

⬜︎庭の真ん中辺りの草抜きしてみる

(出来る人はチャレンジしてみて下さいね)

⬜︎近所の目が気になると思うので

近くの人目が気にならない場所を探しに行ってみる

(散歩する時の安全地帯になります。おすすめは小さな神社⛩)

⬜︎人目が気にならない安全地帯へ行ける時に行く

⬜︎安全地帯の周辺を少し歩いてみる

⬜︎安全地帯以外の歩けそうな場所を歩いてみる



ここまで来たら


人目への抵抗は


初期よりかなり軽くなっていると思います。


人目に慣れてきつつあるという事です。



ここまで来たら


散歩ですれ違う人達の人目は

思っているより恐ろしいものではない


道を歩いている人達があなたを傷付ける事は

滅多に無い


散歩する中ですれ違う人達は

過去にあなたを傷つけた人達ではない


みんながみんな

あなたの心を傷付ける怖い人ではない


という事に気付いて頂けたら嬉しいです。



「思っていた程怖い事ではないんだ」


という事に気付くと


ほんの少しですが


安心感が出てくるかもしれません。


もし、それに気付けたら


その小さな安心感を大事に育てて行きましょうね。



これらの小さなステップを


これまでの様に一つ一つ丁寧に


あなたの心と体と相談しながら


無理の無いペースで進めていきましょう。



1人では大変ですが


誰かと一緒だったら


きっと小さなステップを踏み出す事が出来ますよ。




それでは!

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